「気功」で考える霊(悪い情報)による病気

気功と生命 道
「気功」の視点で、さまざまな生活習慣を考える

12)悪い情報によって病になる

「気功」で考える霊(悪い情報)による病気

日本人は家やビルを建てる際、地鎮祭を行ってお祓いをします。土地の神をないがしろにすると祟りが起きる。そのため人が住む許しを得る儀式です。
近代的な高層ビルの建築現場に、古代の装束を身につけた神主がお祓いをするなど、一見すると場にそぐわない光景ですが、関係者はまじめな面持ちで参列しています。
かつてそこに誰かが住んでいたり、そこで起きた出来事は、情報として土地に染み付いています。マンションや家を借りる際、物件を見て回るとかつての借り主や住んでいた人の雰囲気を感じることができます。これは別に霊感というほどのものではなく、ちょっと感受性の強い人だったらわかることです。
お祓いをする神主のいる神社は、もともとなんとなく気分が晴れやかになる土地に結界を設けたものだそうですが、人は土地の持つ力やそこに宿った情報を感じ取ることができるものです。
いい気分になるのが良い気のある土地ですが、反対に不幸な出来事や災いがあった土地だと、怨や念としかいいようのない気が溜まります。それをリセットするのが地鎮祭でしょう。

ちなみに私も地鎮を行いますが、中でももっとも記憶に残っているのは、羽田空港の大鳥居移転の地鎮でした。空港の拡張工事のたびに壊そうとしたものの、そのつど作業事故が発生したり、工事関係者が病気で倒れるといった異変が起きたという、いわく付きの鳥居でした。
私は1998年夏、運輸省(現・国土交通省)の依頼を受けて、地鎮を行いました。現場に赴き、気の状況を調べようと線香三本を立て、火をつけた途端、それまで炎天下の無風状態だったにもかかわらず、突風が吹き、右端の線香が消えました。再度行ってもまた突如風が吹き、線香が消えるといった不思議なことが起きました。
地鎮にあたって邪気がどれくらい強いか調べたところ、嘔吐を催すといった影響を受けましたが、無事お祓いをすますことができ、その後の工事も問題がなかったそうです。

話を戻しますと、悪い気はときに災いを起こすような力を持ちます。同じような現象が体内で起きると病になります。
人間の身体には、良い気を取り込み、悪い気を処理する力が本能としてそなわっていますが、処理できないほど悪い気のあるところに行ったり、また体内の陰陽のバランスが崩れると、悪い気の処理ができにくくなります。

処理できず、身体が受け入れられない情報は、ときに霊ともいわれます。霊と聞くと、すぐに幽霊とかオカルトっぽいものをイメージしがちですが、中国語では霊はふつうに使われる言葉です。霊には悪い意味もありますが、良い意味もあります。宗教者や科学者、発明家など、すばらしい閃きが得られる瞬間は、良い霊がもたらしたと考えられます。それに比べて、人に害を与えるような処理することの難しい気は、悪い霊と認識されています。
『「気功」の視点で、さまざまな生活習慣を考える』へもどる