「気功」で考えるスポーツの仕方

気功と生命 道
「気功」の視点で、さまざまな生活習慣を考える

5)スポーツでは「気」のコントロールを上手に

「気功」で考えるスポーツの仕方

昨今の健康ブームを反映して、スポーツで汗を流す人が増えてきました。それはとても素晴らしいことだと思います。たしかにスポーツをやっている人は、とても健康そうに見えます。
ところが不思議なことに、あまりに激しく肉体を鍛え上げている人は、意外と短命なことが多い。こういう矛盾した事実があるのをご存じですか。
これにはもちろん理由があります。
運動をすると「気」を出してしまいます。スポーツを激しく行うためには、エネルギーの交換を激しく行わなければなりません。当然、「気」の交換も頻繁に行われます。
そのため、激しくスポーツをやればやるほど、「悪い気」を取り入れる機会も増えてしまいます。いったん体内に取り入れてしまった「悪い気」も、上手に出してしまえば問題ないのです。ところが、肉体が疲労している時に取り入れますと、「悪い気」をなかなか体外にだすことができないのです。そのために、どうしても体内に「悪い気」を溜めてしまいがちです。特に激しく使われる心臓が悪くなっていくことでしょう。
ではその反対に、運動不足で太った人の場合はどうでしょう。一見、不健康そうに見える体型の人であっても、「気」がちゃんと流れていさえすれば問題ありません。「悪い気」を溜め込んでいない限り健康な身体といえましょう。太っているからといって、必ずしもそれだけで不健康とは限らないのです。どんなに肉体を鍛えていても、「気」の流れが悪い人は不健康。一方で、たとえ肉体を鍛えずに太っていたとしても、「気」の流れが良い人は健康で長寿を全うできるのです。
その意味では、年をとったからといって、身体の調子が悪くなるというわけではありません。うまく「気」が流れていれば、百歳を超えた人でも、健康そのものの身体をしていることはよくあります。
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