化学物質過敏症・電磁波過敏症を 気功で克服するために (2/3)

福田純子(大学講師)

2.気功による化学物質過敏症・電磁波過敏症の具体的な克服方法

化学物質過敏症・電磁波過敏症を、気功で確実に克服するためには、気功の理論を正確に理解し、必要な施術・練習を、根気よく続けることが必須です。

重症の化学物質過敏症・電磁波過敏症を気功で克服・または効果的に改善している方は私自身を含めて皆、この点をしっかり守っていらっしゃいます。

(1)気功施術

たった一回の施術で克服なさった方もいらっしゃいますが、必要な施術の回数には大きな個人差があり、20回以上通って克服なさった方もいらっしゃいます。

施術の回数・時期については、青島先生・岩園先生とよく相談して、来院するように言われた時期に必ず行くようになさることが重要と思います。

一般的に、症状が軽くなるまではある程度の頻度(人によりますが、一週間~二週間に一度)で定期的に通い、改善に安定感が出てきたら、施術と施術の間を徐々に長く空けるようにして(例えば、まず三週間空けて様子を見て、その後一ヶ月半、二ヶ月、と間を長くする)、ご自身の力で化学物質・電磁波に耐えられる身体をつくるように、先生たちは指導なさっています。

(2)ご自宅での気功の練習

気功を魔法のように想像して、施術だけで治るとお考えになって通院なさる方が時々いらっしゃるようですが、ご自身で気功の功法を覚えて、毎日実践することが、過敏症を完全に克服するためには必要不可欠です。 私は、「大明気功」と出会って三年になりますが、自分自身での練習を休んだことは一日もありません。 すっかり元気になった今でも、朝晩欠かさず、必ず自分で練習しています。

気功院の「練功の会」「個人レッスン」「学習会」で、「大雁功」他、さまざまな症状に合わせた気功法の指導が受けられますので、是非これらの会やレッスンに参加されて功法を覚えられ、ご自宅で実践してください。

ご自宅での練習をなさらない場合は、施術で一時的に症状が良くなっても、また元に戻ってしまう確率が高くなります。

また、ご自宅や行動する場所の「気」が悪い場合、練習なさっていても、悪い気の影響を受けて悪化するというケースもありますので、ご自宅や行動する場所の「気」にご不安のある場合は、施術の際にご自宅周辺の地図(できれば拡大コピーしたもの)や、ご自宅の間取り図などをご持参の上、青島先生にご相談ください。

(3)気功の理論から見た正しい生活

気功で過敏症を克服する場合、「化学物質・電磁波を避けなければ治らない」という考えを捨てることが重要であることは既に書きましたが、同様に、気功の理論から、絶対してはいけないこと、逆に推奨する生活様式などがいろいろあります。

気功の理論に従って、体の正常な気のコントロールに悪影響を与える悪い気など、避けなければいけないものは避け、気をつけなければいけない注意事項をきちんと守る必要があります。

そのため、大明気功院を初めて訪れる方は、その前に、青島先生の著書を少なくとも一冊(「病気がすべて治る『気』の医学」)お読みになられることをお勧めいたします。

本をお読みになられた上、「気功は全く合わない」「書いてあることがさっぱりわからない」というご感想をお持ちになられた場合は、気功の効果があがらない可能性が大きいですので、来院なさらないことをむしろお勧めいたします。

気功の理論に違和感がなく、気功で過敏症を克服しようとお考えの場合は是非、本の内容にそって生活様式に配慮なさってください。

また、気功院で月一回開いている「学習会」へのご参加も、気功の理解を深める上でお勧めいたします。 私自身は最初、予約が一杯で三ヶ月先になってしまい、まず学習会参加から始めました。

また、生活様式への具体的な質問は、施術の際に先生方に相談することができます。

(3/3)へ続く