論文『気功による癌(ガン)の克服』
青島大明が、2006年6月に中国・北京で開催された世界医学気功学会において発表した論文
『気功による癌(ガン)の克服』の症例において、患者の家族から医師によるカルテなどの診療情報の提供がありましたので、新たに追加、修正してご紹介します。(2008年12月9日)
1970年代になってから、産業の発達に伴い、地球の環境汚染が特に進みました。工場や車から排気される窒素酸化物などは毒性の活性酸素を出し、これが細胞や骨髄、精子などの生体の細胞の核を突然変異させたり、ガンなどの難病を多発・悪化させる原因にもなっていると言われています。
また、現在では、肝ガンだけでなく、胃ガンや子宮頸ガンも細菌やウイルスが原因とされる感染が関与していることが明らかになってきたそうです。そして、原因がB型肝炎ウイルスの治療法としてはワクチンが、C型肝炎ウイルスにはインターフェロンが有効とされていますが、EBウイルス(鼻咽頭ガン)にはまだ特効薬が見つかっていない状況です。 2005年の日本の厚生労働省の調査によると、ガンによる死亡者数は32万4000人と推察され、1950年の5倍近くまで増加し、三大死因(ガン、心疾患、脳血管疾患)のトップを占めています。
そして、東京都健康安全研究センターによる予測では、2015年にガンが原因の死亡者総数は男子20万人、女子13万人となっています。
【図1】日本におけるがん死亡の動向予測
全がんによる死亡の年次推移(2001年以降は予測値)
東京都健康安全センター
西洋医学の現代医療では、ダメージの大きな手術と副作用の強い化学療法や放射線療法が行われています。それによって限られた数種類のガンは治癒していますが、進行性のガンや末期ガンの場合は、ガンより先に人間のほうが苦しんで残念ながら亡くなってしまうケースが多いのが実状です。
ところで、1996年7月にイギリスでクローン羊が誕生。その後も現代医学ではDNAを情報操作する技術の研究が続けられています。
この情報操作ということに関して言うと、実は病気にも大きく関与しているのではないかと、私は多くの施術例からそう考えているのです。
2000年1月24日から2005年12月21日までに、410件のガン患者を施術していますが、その原因のほとんどは共通していることがわかりました。
実際の症例を少しだけご紹介します。
*症例①
71歳の男性で無職。2005年2月13日、排尿ができず、腹部がパンパンに腫れてきたので検査したところ、前立腺ガンの疑いがあるとのこと。針を刺しての検査を翌月にするということで、その間に息子さんが私の教えた気功をして検査。医者が「長年やっているが、こんなのはおかしい」と不思議がっていたとのことです。前立腺ガンが治ったため、気功をあまりしていなかったら、2005年11月19日、突然尿から大量出血のため緊急入院。急激にやせて、痛みのためにベッドから出られない状態で、膀胱ガンの疑いがあり検査したらマーカーの数値(NMP-22)が976.2U/ml。
2005年12月20日から毎日、背中、手、足のつぼを開き、頭、周天、腎臓の施術を始めた。痛みも無くなり、体重も少し増えてきた。
2006年1月6日、膀胱鏡による検査をしたところ「膀胱内に明らかな腫瘍所見を認めません」との診断。
その頃には痛みもなく、元気に歩いていた。
その後、経過観察となった。
【図2-1】担当医師による記録(救急車での入院時):
2005年2月13日
【図2-2】患者のご子息による病状経過の手記
【図2-3】担当医師による記録(前立腺の状態):
2005年2月20日 「前立腺:鶏の卵のサイズ、少し硬い」
【図2-4】担当医師による記録(家族への病状説明時):
2005年2月21日
※高感度PSA 2005年2月18日: 25.2 (基準値:4.0以下)
[前立腺癌で著明に増加。前立腺肥大でも上昇するが、10.0ng/mlを越える場合には前立腺癌を強く疑う。]
【図2-5】細胞診検査報告書:
2005年3月1日
【図2-6】担当医師の記録(回復中):
2005年3月9日
【図2-7】担当医師の記録(回復中):
2005年3月11日
【図2-8】担当医師の記録(組織検査結果):
2005年3月23日 「明らかに悪性の組織を認めない」
【図2-9】担当医師による記録:
2005年11月19日
【図2-10】担当医師から診療情報提供書:
2005年11月29日
※NMP22:976.2(基準値: 12.0U/mL未満)
[尿中NMP22値は尿路上皮癌(膀胱癌および腎盂尿管癌)で上昇することが認められている。また、臨床試験の結果などから、尿中のNMP22濃度を測定することは、尿路上皮癌の診断、膀胱癌の治療モニタリング、再発癌の発見などに有用とされている。]
【図2-11】医師による報告書(気功施術後):
2006年1月6日
*症例②
青島大明著『「気」の医学で難病・奇病を治す』
(講談社刊)55~56pより引用。
38歳の女性で看護師。
2003年11月24日、看護師である瀬川さんは突然の発作に襲われました。
お子さんとボール投げをして遊んでいた際、指先に違和感を覚え、そのうちに右手の親指、人差し指とだんだんに震えだし突っ張り始め、その感覚は、ついには全身に及んでしまったのだそうです。
彼女は「癲癇発作みたいな感じ」とおっしゃっていましたが、その発作は5分ほど続き、完全に意識を失ってしまいました。
瀬川さんは早速入院しましたが、病院でも二日後には同じような発作が起こったそうです。病院の医師はまず癲癇を疑い、「とりあえずは、癲癇止めのお薬を飲みましょう」ということで、軽い薬を処方されました。
しかし、その後行われたMRI(磁気共鳴イメージング装置)検査の結果、脳腫瘍という判断が下されたのです。
瀬川さんのお言葉をお借りします。
「腫瘍だとはわかったのですが、手足の運動とかを司るところだから、触れない」と言われたんです。「小さいものだから確かめられないけど、7割方、悪性のものでしょう」ということを言われました。
また、「悪性のものであれば、長くて一年ぐらいかな。治療としては何もない。放射線もだめだし、何もできない。麻痺が進むようなことがあったら、もう一度、検査して手術しましょう。そして、組織が大きくなったら手術しましょう。」
そう言われ、とりあえず抗痙攣剤だけいただいたんですけれども。
「悪性のものであれば、長くて1年」
まだ7歳のお子さんを持つ瀬川さんの心中は、どのようなものだったのでしょうか。彼女自身、38歳という若さなのです。
しかし、「治療としては何もない」と言われた以上、退院するしかありません。処方された抗痙攣剤を服用するだけという、自宅療養が始まりました。
ですが、言われたとおりに薬を飲んでも、二週間に一度ほどのペースで発作は起こり、症状はどんどん悪化していきます。手足の痺れがひどくなって12月の中旬には、まったく文字が書けなくなってしまったそうです。
【図3-1】2003年11月25日MRI検査
一度の施術で手の痺れは良くなったものの、1月に病気の友人を見舞ったらまた悪くなり、
【図3-2】2004年1月29日MRI検査
2月1日に来院。その後、良い悪いを繰り返しながらも、
【図3-3】2004年5月27日MRI検査
【図3-4】2004年8月20日MRI検査
【図3-5】2004年10月29日MRI検査
気功を根気よく続けることで、2005年5月23日のMRI再検査では、腫瘍が消えていました。
その後は発作も起きず、手に痺れもなくなっています。
【図3-6】2005年5月23日MRI検査
*症例③
2005年1月27日の人間ドッグのPET検査で腫瘍が見つかり、同時に行った血液検査でも扁平上皮ガンのマーカーSCCが高いと診断されました。喉頭ガンなど(他に悪性リンパ腫など)の疑いがあるので、すぐに耳鼻咽喉科での受診を勧められました。
直後に気功施術を受けるため来院、それから月1、2回くらいのペースで施術を受け続けた。
彼が耳鼻咽喉科での内視鏡や超音波検査などの検査を進めるうちに、病気が大分良くなったように感じたので、再び検査を受けることを勧めたところ、4月に行ったPET検査で腫瘍らしき存在が消失し、5月に出た腫瘍マーカーの値も正常になっていた。耳鼻咽喉科の検査は、その時点で打ち切りとなり、その後は経過観察となった。
【図4-1】2005年1月27日検査結果
2006年3月21日に、PETと腫瘍マーカーの再検査を行ったが、正常な状態を持続し、現在、通常通り病院で働いています。
【図4-2】2006年3月21日検査結果
【図4-3】2006年3月24日PET検査
このような症例を挙げたらきりがありませんが、私はガンを治すポイントを原因別に次のように考えて施術しています。
①ガン細胞は誰が作ったか?
ガン細胞はガン患者が自分自身で作ったものです。このことは誰でも知っています。ただし、多くの人はこのことを念頭に入れてガンを治そうとはしていません。
現代医学によると、赤ちゃんからお年寄りまで、どんなに健康な人でも、毎日数千個のガン細胞を生みだしていると言われています。つまり、健康な人であれば、毎日数千個のガン細胞を退治し、なくすことができているのです。
新たに多くのガン細胞を作りさえしなければ、ガンは消えてなくなるしかありません。ガンは、たくさんのガン細胞を自分で作らなければ治るはずの病気なのです。これまで、大明気功でガンを克服した人の成果は、その結果の積み重ねです。
②ガン細胞はなぜ作られたか?
ガン患者の身体にガン細胞を作る必要性があるために作られたと考えます。実は、身体に弱いところがあると、身体はより強い細胞、よりエネルギーを蓄積できる細胞を作ることを要求します。その結果、細胞の作る方法を間違えるとガン細胞を作ってしまうのです。
例えば、「勝ちたい」「強くなりたい」と思いイライラすると、肝臓ガンになりやすくなります。弱い箇所があればあるほど、強い細胞の必要性が出てくるのです。
③ガン細胞はどこで作られるのか?
頭は身体の中に必要ないろいろな「気」を作っています。これは、悩みすぎや、強い精神的なダメージ、悲しみや喜びなどの精神状態によっても「気」の質は変わります。また、臓器細胞の要求によっても変わります。
ですから、ガンの細胞の要求によって、「ガンの気」も作られます。
④ガン患者はどのようにガン細胞を作る方法を学ぶのか?
多くの場合、「ガンの気」の影響を受けて、ガン細胞を作る情報を写し替えてなります。例えば、身近な親戚・家族や友人にガン患者がいると、影響を受けてその情報を受け取りやすくなります。特に病気の「悪い気」は足の先から体外に出されますので、患者と真正面で向かい合って関わると、非常に影響を受けやすくなります。他にも、ガンなどの「悪い気」のある場所、病院やお墓、先祖供養などの習慣を通じても受け取る場合が多くあります。
⑤ どのようにガン細胞を作っているのか?
頭に無数にある経絡の中で、ストップするところがあると、川の流れが滞ると淀んで富栄養化し、腐敗しやすくなるように、多種類の気が化合し、体に合わない「悪い気」となってしまいます。この「悪い気」を受け取ると、正常の細胞はガン細胞化してしまうのです。ガン患者の頭の「気」を調べると、頭の四方の部分から「悪い気」が出ています。
例えば、aは乳腺、bは肺、cはリンパ節の正常細胞を作る「気」だとすると、aaは「乳ガンの気」、abあるいはaabは乳ガンで肺に転移する気、acあるいはaacは乳ガンからリンパ節に転移する気というように、作られる細胞の特性は、このように生命力の元である気の種類が決めるのです。(a,b,cは、それぞれ陰・陽の配列が異なる情報の気)
また、例えば「乳腺のガンの気」は乳ガンになり、乳ガンを全部摘出してもまだ「乳腺のガンの気」は残っているため、どこかに転移したとしても、それは乳腺のガンと同じような細胞を作ってしまいます。一度ガンになると、その「気」が記憶しているし、ルートができているので、ガンを作りやすくします。
正常細胞の中に、異常細胞を作ってしまう例として、皮膚にできる黒子も同じ原理であると考えています。
ガンに対する施術方法は次のようにしています。
経絡がストップすることによって、「気」同士が結びつき、淀んで澱のように固まり、それがガンになる。だから、その「気」のバランスを整え、無数にある経絡を通すことでガンを退治し、決して再発しないようにすればいいのです。
百会から45°の位置に時計回りに循環している頭の経絡の気を、頻繁に回します。
【図5】頭の経絡の図
そうすると、「悪い気」は作られなくなるので、ガンは新たな細胞を作らなくなります。通常、頭の経絡の気が「良い気」であれば「悪い気」が作られず、また周天を回る気のスピードが速いほど、「良い気」が多く身体に送られるので、良い細胞を作るようになります。
他にも、ある種の運動や考え方を変えるなど、頭の経絡がストップしなくなる方法をとることができれば、改善は可能であると考えます。
このように、頻繁に頭の経絡を回すことで、ガンを作る「悪い気」を無くすことができれば、個人として、ガンを治し、予防することが可能です。また、社会的にも「ガンの気」が伝播し、蔓延することにストップをかけることができます。
私は、世界で増加し続けているガンという病気自体を社会の力で減らしていくことができると考えています。
2006年4月
※ なお、2008年11月に患者から届けられたカルテなどの医師の所見や検査資料などを加筆・追加いたしました。