「気功」Q&A

気功と生命 道

Q 現代医学と「気功」との違いは何ですか?

A

現代医学では、人間の身体の中の臓器や器官をひとつひとつ分けて考えるため、対症療法的な治療や、副作用・ダメージの強い治療を続けざるを得ないことが相変わらず問題になっています。また、高齢者や障害を持った方が病気から自立した生活になかなか戻れないため、大きくなり続ける介護の負担に家族や社会が対応できない問題も起こっています。
その点、「気功」に代表される中医学では、人間を大自然の中の一部としてとらえ、もともとの原因である気の流れから病気を治し、また、みずからが日々の生活の中で“養生”し、健康を維持・増進するという考え方に立っています。
さらに、この考え方を実践することで、このところ話題となっているQOL(生活の質)も高まり、人が人らしい人生をまっとうすることができるのです。

Q 「気功」を行ってはいけないときがありますか?

A

「良い気」を取り入れることは、生きていくうえで常に大切なこと。どんな時でも積極的に行ってください。例えば、生理中で体調が優れない時でも特に控える必要はありません。その様な時こそ行ってください。ただし、行ってはいけない場所や方法は存在します。「悪い気」の漂う場所や間違った方法で「気功」を行うと、望まない「気」を取り入れてしまい、逆に体調を崩してしまう可能性があるので注意しましょう。
また、食事の時には消化器系に「気」が集まりますので、食前食後は少し時間をあけてください。

Q 「気功」を行って何か副作用がありますか?

A

「気功」の施術で悪い気をたくさん外に出した場合は、後でだるくなったり、眠くなったりすることがあります。「気功」の練功をして「良い気」を自分で取り入れることができるようになると、平気になってきます。
施術後、症状が悪くなったら、何か悪い影響を受けて悪化したと思われますので、ご自分の周辺に悪い影響がないかをチェックしたり、「気功」の練功をして、良い状態を持続できるよう身体を強くする努力すると良いでしょう。

Q 霊の影響は「気功」で改善できるのですか?

A

「悪い気」はときに災いを起こすような力を持ちます。同じような現象が身体に起きると病になります。
人間の身体には、「良い気」を取り込み、「悪い気」を処理する力が本能力としてそなわっていますが、処理できないほど悪い気のあるところに行ったり、また体内の陰陽のバランスが崩れると、「悪い気」の処理ができにくくなります。
処理できず、身体が受け入れられない情報は、ときに霊ともいわれます。霊と聞くと、すぐに幽霊とかオカルトっぽいものをイメージしがちですが、中国語では霊は普通に使われる言葉です。霊には悪い意味もありますが、良い意味もあります。宗教家や科学者、発明家など、すばらしい閃きが得られる瞬間は、良い霊がもたらしたと考えられます。それに比べて、人に害を与えるような処理することの難しい気は、悪い霊と認識されています。
精神的に疲れていたり、心を病んでいる人はたいていの場合、背中を丸め、まるで重荷を背負っているような姿勢をしています。「気功」では「悪い気」が処理されないため背後に溜まり、「気」を滞らせていると考えます。おもしろいことに日本では、「背後霊」といういい方をしますが、けっして前頭葉霊だとか前胸霊とはいいません。いわゆる霊感の強い人や「気」を感じる人は、背後に付着している「悪い気」を霊として見ているのでしょう。これは背後にある腎臓の経絡が、「悪い情報」を処理できていないから、そのように見えるのだと思います。
悪い霊を受けない正しい対応の仕方を理解し、「気功」の練功によっていつも身体を強くしておけば、身体への影響を最小限にすることができます。

Q 「気功」を身につけるにはどのようにすればよいですか?

A

私の経験からいうと、「気功」の高い能力を持ち、正しい認識を持っている良い指導者のもとで勉強することができたら、それが一番良い方法だと思います。
「気功」の能力を開発し、高めるためには、強い「良い気」や「気」「経絡」をコントロールする「良い情報」の影響を受けると効果が高いのです。文献や映像からでも、知識を深め、影響を受けることはある程度はできますが、直接指導を受けた方が早いと思います。
良い師の指導のもと、正しい認識を身につけ、毎日、正しいやり方で練功を行い、「気功」の考え方に従った生活を実践すれば、生きている人であれば誰でも「気功」を身に付けることができます。