霊(情報)による病気を理解する 霊を取れる術:法術との出会い

[青島大明著『病気がすべて治る「気」の医学』(講談社)より]

1.虚病を治す法術との出会い

霊を取れる術:法術

賈永斌(ジャユンビン)大師から教わった点穴や大雁功の楊梅君(ヤンメイヂュン)大師から教わった外気功の二つをマスターし、この両者を組み合わせることで、私はたくさんの病気に対応できるようになりました。

しかしながら、治ったはずの病気の人が再発するケースが幾つかあることがわかりました。施術した時は治ったのに、後でまったく同じ症状に悩まされるというのです。自分としては最良の努力をしましたし、間違いなく治ったと確信を持っていました。にもかかわらず、その方々から再発したと言われ、強い無力感と葛藤に悩まされました。

中国で、ある方に相談したところ、それは虚病ではないかと指摘されました。虚病とは非常に悪く強い「気」、霊と表現すべき「気」が入ったことで引き起こされる病気のことを指します。

霊が引き起こした病気とは言いたくないので、「虚構の病気」と言い換える・・・中国独特の言葉遊びです。

少々の霊ならば外気功をやれば取れますが、強い霊が相手の場合、完全には取れません。そのために、いったんは治ったように見えても、再び強い霊に苦しめられるのに違いないと。

私は自分の兄弟弟子に、このような霊を取れる術、法術を持つ先生を知らないか、と尋ねてみました。するとその弟子は、「非常に素晴らしい先生を存じ上げていますが、その方は女性にしか教えないといわれています」と答えました。

女性の弟子しかとらないのでは、私は教えてもらえません。そこで私は、自分の姉を弟子入りさせ技術を習得してもらい、その姉から教わろうとまで考えました。

断られるのは承知のうえ、駄目で元々の気持ちで、霊を取れるという黄茂祥(ファンマオシャン)大師を私が訪ねたところ、幸いなことに、先生は私を歓迎してくださいました。

その時に話をしてわかったのですが、黄先生は、楊先生の弟子でもありました。それだけではありません。黄先生はなんと合計で九人もの気功師について学んだというのです。そのために、「気」に関する多種多様な方法に精通していらっしゃいました。

黄先生も私に、全てを教えてくださいました。しかし私は、半信半疑でもありました。

黄先生によると、「霊とは一種の情報であり、その情報を受け取ってしまうことで病気になってしまう。その情報自体を体外に追い出したり、書き替えることで、病気を治すことができる」というのです。

その例として先生は、胸に筋腫のある女性に対して、筋腫の部分を掴んで手に霊を取り、それを外に投げ去ることで腫瘍が消え去ったと教えてくださったのです。

私はとても信じられませんでした。失礼ながらそう言ってしまいましたところ、先生は「そう言うのなら、そのやり方を教えてあげるから自分でやってみなさい」とおっしゃって、やり方を伝授してくれたのです。

ある日、宮廷料理のレストランに行きましたところ、私は自分たちのテーブルに来た幹部ウエイトレスから異変を感じたのです。

異変という表現はおかしいかもしれません。正確にいえば、彼女の持っている病気に関する情報をキャッチできたのです。これまで、そんな体験はしたことはありませんでした。そのウエイトレスは、よほど強い霊的情報を持っていたということでしょうか。

私は失礼ながらその女性に言いました。「あなたは胸に腫瘍を持っていませんか?」と。彼女は突然なことに驚きながらも「ありません」と答えます。しかし、私の確信は揺らぎません。「いえ、ありますよ」と再び言いました。

初めて会った男性の客から、女性特有の病気について指摘されたわけですから、彼女は不快な気持ちだったことでしょう。「そんなもの、絶対ありません」と大声で言い返してきました。「ある」「ない」という言い合いが続きました。

これでは埒が明きませんから私は、「では、他のウエイトレスにトイレで触ってもらって確かめてみたらどうですか。もしも腫瘍があったなら、食事を一皿サービスしてくださいね」と言って、その場の収拾を計りました。

やがてようやく食事が始まったのですが、私たちのテーブルに,注文していない料理が出てきました。それも一皿ではありません。二皿、三皿と続きます。腫瘍があったということでしょう。

食事を堪能してから帰ろうとしたところ、お金はいらないと言われました。そのうえで支配人が出てきて恭しく言うのです。「彼女を治してやってもらえませんか」と。

私は、黄先生に教えられた通りに、彼女の腫瘍に触り施術をしてみました。

初めての体験ですが、まったく見ず知らずの彼女の腫瘍の存在を当てたという事実が、私に自信を与えてくれました。やがて、私は突如、プツッという感覚を覚えました。

「これで消えましたよ。トイレに行って調べてみてごらんなさい」

私には感じた「プツッ」ですが、本人はまったく感じなかったようでした。そのために彼女は訝しげではありましたが、大勢の女性従業員を伴いトイレに消えました。そして彼女たちは興奮して帰ってきたのです。

これこそが、私が病気の原因としての「情報」と気功を結びつけて施術する法術を実践した最初の経験です。

こうした施術の場合、ただ触るだけではだめです。一種の情報操作ですから、呪文を唱えます。

ただし、呪文を覚えて唱えただけでもだめなのです。師にあたる先生から、その呪文を使っても良いと許可された人間でないと、呪文の効果は現れません。師から弟子に、呪文を含むあらゆる情報が伝達されるのです。いわば情報のコピーというわけです。

普通の学問であれば、先生から教えてもらった知識は、生徒のものになります。後にその生徒が先生から破門されたといっても、得た知識自体を失うことはありません。ところが法術の場合は、もしも先生が生徒を破門した場合、生徒が持っていた力も消えてしまうのです。

2.交通事故多発地帯の理由

霊とは「悪い気」、人間の健康を害してしまうような情報

さて、時々「交通事故多発地帯」という看板を道路脇で見かけることはありませんか?
交通事故が頻繁に発生する場所というのがあるのです。

もちろん現代科学的な説明として、その場所は地形的に視界が悪いとか、道路標識に問題があるといった要因の場所ももちろんあるでしょう。

しかし、他方で、どう考えてもそのような物理的な要因がなさそうな場所にもかかわらず、交通事故が多発する場所があることもまた事実でしょう。

「魔のカーブ」などと呼ばれ、警察がいくら注意を促す看板を出しても駄目だという場所があります。
こうした場所には、「悪い気」が溜まっているのです。「悪い気」、霊が多く存在する場所です。

「霊」といいますと、すぐに幽霊のことを思い出し、なにやらオカルト的な解釈をする人も多いかもしれませんが、私が「霊」と呼ぶ場合は、人に悪い影響を与える「悪い気」のことです。それを取り入れることによって、人間の健康を害してしまうような情報のことを意味するのです。

霊の力で、交通事故が起き、それで亡くなった方の無念な思いが霊となって溜まり、さらに新たな交通事故を誘発する。この悪循環を繰り返してしまうような「気」の悪い場所があるわけです。

3.霊感の強い人ほど病気になりやすい

霊感とは情報収集能力

いわゆる「霊感の強い」といわれる人は、「悪い気」も取り入れてしまいがちです。というのも、霊感の強い人は、「気」を収集する能力に長けているために、常人ではなかなか収集できない情報も集められるからです。

それが「良い気」だけなら良いのですが、往々にして「悪い気」を取り入れてしまって病気になってしまうのです。

霊媒師の方々も「気」を取る能力に優れていますから、多くの霊を取り入れます。それをうまく足から出すことができればいいけれど、出さないとその霊媒師は「悪い気」を体内に残したままで、そのために病気に罹る人も多いのです。

告白 たいへん不思議な羽田空港大鳥居地鎮のエピソード

羽田空港大鳥居の移転のために行われた地鎮。
青島大明が不思議な体験について語る。
<2011年6月>

事故が続き、長年移転できなかった羽田空港大鳥居の移転異常現象の邪気祓い

青島大明が、法術によって地鎮を行い、
指示通りに作業が行われて移転が無事に完了した
有名な羽田空港大鳥居への施術が紹介されています。
<2002年8月>

青島大明著『なぜ あなたの病気は治らないのか』-霊から身を守る「気功」と「法術」の医学-

人間の身体に影響を与える「霊」という情報についてさまざまな施術症例を紹介し、解説を行っています。

【気功と生命】 「気功」の一領域である「法術」

病気克服を求め続けるうちに、「霊」をコントロールする「法術」と出会う

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