体験談『化学物質過敏症の体験談』(1/2)

2006年1月21日
嶋田清栄(49才)

1.発症する以前の様子

私は千葉県在住の専業主婦です。2004年1月頃から化学物質過敏症(CS)に関して、友人といっしょに勉強を始めました。CSがどのようにして発症するのか、原因や経過、またその症状について詳しく勉強していました。

その間にCS、電磁波過敏症(ES)を自力でほぼ克服されたOさんとの出会いもありました。その後も有害物質や添加物、電磁波など人体にとって危険なものをいかに正しく認識し、避けなければいけないかを勉強していました。

 

2.化学物質過敏症発症

2005年

2月11日           自宅のパソコンが故障したため、新しいパソコンを購入する。主人がリビングでセットし起動させているところへ、夕方4時ごろ外出先から帰宅する。何かとてもいやな臭いがするなと感じる。4時間ほど普通に過ごしていたが、その後頭がボーッとし、頭痛、目まいでまったく思考能力がなくなる。新鮮な空気を吸うため、寒さの中外へ何十分も出ていなければならない状態で、自分の体に何が起きているのかまったく理解できない。そのまま2階の寝室へ行って倒れこむように眠る。

2月12日              翌朝起きるとかなり良くなっていたが、1階のリビングへ行くとまた頭がボーッとして息が苦しくなる。私は新しいパソコンの臭いをとても強く感じ、主人も臭いが気になったので、NECに電話し、パソコンを交換してもらうことになる。この時点でCSではないかということに気付く。

2月20日              体もすっかり元に戻っていたので、替わりのパソコンが届くまで古いパソコンを復活させ使用するがなんともない。20日に替わりのパソコンが届き起動させたところ、1台目に比べほとんど臭いがなかったにもかかわらずまた頭がフラフラして締め付けられるような感じになり、まっ白に濁ってしまう。結局、新しいパソコンも使えない状態になり、2台とも引き取ってもらうことになる。古いパソコンは大丈夫だったので、また復活させ使用を続ける。その後、古いパソコンが動かなくなったので、2ヶ月間パソコンなしで過ごす。

5月2日               どうしてもパソコンが必要なため、心配だったが体も元に戻っていたので思い切って富士通の新しいノートパソコンを購入する。しかしまたそれに反応して頭がフラフラになりノートパソコンを返却する。

5月3日                中古のパソコンなら大丈夫かもしれないと購入したところ、また反応してしまい、返却。頭痛、目まい、ふらつきがさらにひどくなり、ぼんやりして起きていられない状態。激しい眠気に襲われる。

5月4日               頭痛、目まい、ふらつきがさらに続く。ぼんやりしてまったく家事ができず1日中眠り続ける。

5月5日               前日と同じ状態が続く上に、ひどい下痢が始まる。眠気が強く、ひたすら眠り続ける。

5月6日               頭は少し良くなるが、下痢がひどくなり脱水症状に近くなる。非常に強い眠気に起きていられない。

5月7日               頭はかなり良くなるが、下痢がひどくつらいので、病院へ行き整腸剤のみ点滴してもらう。しかし帰りに自宅の車の臭いに反応し、また頭のふらつき、ぼやけがひどくなる。眠気が強く起きていられない。

5月8日               やっと下痢が治まり、頭も良くなるが、眠気が強くまだ家事はできない。

5月9日               元CSだったOさんから、CS患者用の空気清浄機を貸してもらう。とても気持ちが良い。

5月10日              後頭部のモヤモヤが孫悟空の頭の輪のように残っているが、徐々に良くなっていく感じ。

5月14日              やっと頭が元に戻る。

5月16日              銀行に30分、スーパーに30分いると頭にもやがかかる。頭が疲れて眠い。翌日元に戻る。

5月19~23日       足先にひどいむくみとしびれを感じる。

6月7日               子供の付き添いで歯医者に30分いると、急激なふらつき、頭のぼやけ、脱力感で立っていられなくなる。翌日もつらい。

6月14日              壁紙をリフォームした友人宅で頭がフラフラになる。翌日もつらい。

7月13日              美容院は無理なので、カットだけの店に行くが頭がフラフラになる。

7月19日              電話子機を30分使用すると、頭がフラフラになり電磁波にも反応する。親機は大丈夫。この頃から電子レンジにも反応し心臓が圧迫される感じがする。

7月20日              子供のスイミングスクールのトイレの消臭剤、友人の車の消臭剤に反応して頭がフラフラになる。

7月下旬               その後も公共の建物にも反応し、短時間しかいられなくなる。ホームセンターや靴専門店に入れなくなる。電車にも怖くて乗れず、まったく遠出はしなくなる。
CSセンターに相談したところ、北里病院の受診を勧められたので、8月30日の受診予約を取る。

8月~9月             かなり調子が良く安定した状態が続く。
幸いな事に、私はCSを自力でほぼ克服されたOさん(空気清浄機を貸してくれた人)を知っていた。身近に治った人がいるのだから私が治らない訳がないと自分に言い聞かせる。以前鬱になった経験があるので、また鬱にならないように、常に不安な気持ちを打ち消すようにする。症状を大げさに考えず、いつも希望を失わないよう心がける。
体験談の本を読んだり、北里病院を受診した人から対処方法を教えてもらい、良いと思われる方法を次々と試す。ケールなどのグリーンジュースやニンジンジュースを飲む。プロバイオテックのヨーグルトを食べる。解毒のサプリメントを飲む。長い時間半身浴をして汗をかく。サウナスーツを着て汗だくになるまで運動するなど。その甲斐があったのか、かなり調子の良い日が続いたので、8月30日の北里病院予約をひとまずキャンセルする。
活性炭マスクをすれば本屋、スーパー、ホームセンターにも1時間位行け、自宅の車も窓を全開にすれば乗れる。

9月21日              どうしても必要になったため、パソコンを買う決心をする。工事をして線を引き直してもらい、1階リビングから2階の部屋へパソコンを置く場所を変更する。CS患者用の空気清浄機をつけ、窓を開け、活性炭マスクをつければ、パソコンを使うことができるようになる。パソコンを持つことが出来ないと思うのではなく、発想を転換して工夫をすれば一番苦手なパソコンを持つことが出来た。この事から自分に自信がつく。あきらめずに考え、行動すれば道が開けることに気付く。

10月上旬~中旬   そんな矢先、自宅が郊外にあるため近くで行われる田んぼの野焼きの煙に反応する。約1週間続く煙に頭がフラフラし、ぼんやり濁り思考力の低下したままの状態が続く。かなり体調が良くなっていたので、また悪い状態が続くのかという不安に駆られる。以前から悪かった胃炎が悪化する。胃酸が逆流してのどまで荒れ、詰まる感じが強く、飲み込みにくくなる。舌が白くなって食べ物の味がほとんどしなくなり、食欲が減る。背中の痛みが強くなる。

10月21日            新しく購入した電磁波カットのホットカーペットを開封したとたんビニール臭に反応する。通電するとまた、カーペットの臭いにより強く反応してまったく使えない状態になる。その夜、来客があり部屋を暖めるためつけたガスファンヒーター(12年間使用)に激しく反応する。頭がフラフラになり、寒気が襲ってきてパニック状態になる。

10月22日            翌日少し落ち着いてから、ハロゲンヒーター、スリムファンヒーターを試してみると反応する。

10月24日            CSセンターに相談するとエアコンとオイルヒーターが比較的安全とのアドバイスを受ける。その時、私がある本で気功でよくなった人もいるらしいという文を読んだので、どこか良い気功院があれば教えてもらえないかと尋ねたところ、6月の会報誌に気功の体験談が載っているのでそれを送りましょうか、と言われたので、お願いする。その日エアコンを試してみると大丈夫だったので、この冬はなんとか過ごせると思い、ほっとする。

10月25日            CSセンターの会報誌が届き体験談で大明気功のことを知る。CSを完治した人がいることに衝撃を受け、いつか私もここへ行くだろうなと感じる。

10月26日            再度エアコンを試してみると反応し、頭がフラフラして白く濁り締め付けられるようになりびっくりする。暖房器具がすべてだめになる。頭がもうろうとする中、大明気功に電話し手続きを始める。受付の女性が「先生の施術を受けると治っている方がおられますよ。」と言ってくれる。本当に一番聞きたい言葉だった。

10月27日            施術の前に先生の本を読むように言われたので、10月28日~11月1日の間に2冊の本を読み、先生の考え方を理解する。

10月29日            11月2日の施術予約が取れたという連絡が入る。この時、私はこれでCSが治る。絶対に治すと決心する。

 

 (2/2)へ続く