「気功」で考える唾液の効能

気功と生命 道
「気功」の視点で、さまざまな病気の克服を考える

21)「良い気」が充満している朝のツバは万能薬

「気功」で考える唾液の効能

「気」は人間の体内をめぐっています。体の中心には「任脈」と「督脈」という2つの循環の経絡があり、頭から上あごへ、そして、舌の上を通ってお腹へおりていきます。そこから尾てい骨で上へと折り返して、背骨を通って頭に戻っていきます。そうやって全身に「気」を流しているのです。
舌と上あごは「気」の循環ルートの接点であるため、口元に「良い気」が蓄えられていきます。そのため、ツバの中には「良い気」がたくさん含まれると考えられています。とくに睡眠中には「良い気」と「悪い気」の交換がはげしく行われ、その「気」の交換によって得られたたくさんの「良い気」を含むのが、朝一番のツバというわけです。
だからこそ、朝一番のツバは「玉液」(伝説の宝)といわれ、病気を治すのに効果があるというわけです。
これだけ「良い気」が充満している朝一番のツバを飲まずに捨てるのは、自己治癒力を高めるためには、あまりにももったいないことだと思いませんか。
医学的にもツバの効用は証明されています。ツバに含まれるリゾチームという酵素は、口の中の細菌を消毒したり、口臭を抑える働きがあるのです。
ペットを飼っている人ならわかると思いますが、犬やねこは自分の体をペロペロとなめます。それは生命の本能でツバのすばらしい効能に気づいているからでしょう。
私は、ツバは万能薬であり、最高の化粧水だと考えています。実際にシミや傷、痛みに塗って改善している人がたくさんいます。

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