自分が経験した「霊」に関する出来事などがスッキリと理解できた ~青島大明著『なぜ あなたの病気は治らないのか』感想文9

書籍「何故あなたの病気は治らないのか」

この本を読んでみてまず感じたのは、「霊」という言葉の持つ意味が、日本と中国では違うのかな?ということでした。日本人が「霊」と聞くと、まず「死者の魂」や「幽霊(おばけ)」というような「怖いもの」を思い浮かべます。しかし、この本で書かれている「霊」とは、悪霊や幽霊といった概念よりも、もっと広い意味を持つもので、「目にも見えず、音にも聞こえず、機械を通してもキャッチできないが身体に影響を与えているもの」として説明されています。中国では、日本よりも「霊」という言葉の守備範囲が広いのですね。(そう読み取りましたが、違っていたらすみません)
「霊」という大きなくくりの中の一部に、死者の魂や悪霊等も含まれているけれど、それがすべてではない。それは決してオカルト的なものではなく、その場所に漂う空気感や、人が無意識に発信している無言のメッセージのようなもので。その中には悪い「霊」だけでなく、良い「霊」もあって。
そういう広い視点で「霊」というものをとらえて考えると、今まで先生に教えていただいたお話や、自分が経験した「霊」に関する出来事、周囲の人たちの病気の状況。。。などがスッキリと理解できます。

実は今まで、先生が「霊が入ってる」「霊の影響を受けた」とか、ある場所に「霊を感じる」とおっしゃる時、「霊」と聞いて、どうしても私の頭の中には、白い着物を着て足がないような、幽霊スタイルの「おばけ」みたいなものが浮かんでしまっていて。「霊」の影響については実感としてわかるのに、なんか言葉できっちり理解できていないようなモヤモヤ感があったのです。
でも、今回、この本の、筋道立った説明のおかげで、霊の作用についての理解が深まりました。今まで、感覚的になんとなくわかっていたことが、理論的に飲み込めた、という感じです。

また、先生が施術時によく「霊は情報です」と説明されていましたが、その意味についても、今更ながらに納得できました。
この本では、霊が身体に影響を及ぼす仕組みを、コンピューターの情報がウィルスによって書き換えられることに例えるなどして、わかりやすく論理的に説明しています。

ここで語られている「霊」とは白装束のオバケなんかではなく、例えば湿気とか微妙な温度差とか、微弱な電気信号、空中のイオンなどが複雑にからみあった情報なのでしょう。その、本当に微妙なものが人間の身体に作用して病気や事件を引き起こすのですね。

「霊」「気功」「法術」というと、非科学的なものとして敬遠される方もいますが、霊=情報と考えれば、それは、実はかなり科学的なことであると思えます。将来、技術が発達したら、「霊」の存在が機械で検出できる時代がくるかもしれません。そうしたら、もっと霊を科学的に理解することができて、病気にかかる人が減るかもしれませんね。

私はこの本を読み終えてから、ずっと考えています。先生が語っているような、「霊は情報」という概念を、ぴったり言い表している日本語って、何か他にないものだろうか・・・と。
「霊」という言葉には偏ったイメージがあって敬遠されがち。「情報」というと意味が広すぎて漠然としてしまう。「霊」「情報」以外の言葉で、この概念をズバッと言い表す言葉があれば、オカルトアレルギー(?)の方々にも、先生の訴えられていることが、もっともっと伝わりやすいのに・・と。でも、いくら考えても、これ以上にいい単語は思い浮かんできません。残念。

人間の身体って弱くもあり、強くもある、本当に良く出来ていますね。
微妙な悪い情報の影響で病気になってしまう弱さと、それを跳ね除けて回復することもできる強さ。その弱いところを守って、強い回復力を引き出す、その手助けをしてくれるのが気功や法術。
…そんなことをあらためて考えることができました。法術については、まだまだベールに包まれていてよくわかりませんが、いずれ、法術についての本がでないかなあ…と期待しています。

霊や気功をうさんくさいものとして見ている人や、逆に、霊的なものを信じすぎるあまり臆病に、過敏になってしまっている人にも、ぜひ、この本を真っ白な気持ちで読んでみてほしいと思います。

【2011年7月26日 40代女性】

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